大学入試共通テスト

Wed, 06 Sep 2023 01:43:30 JST (254d)
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概要 Edit

  • 2021年度(2021年1月実施)から大学入試センター試験に替わって行われる大学入試一次試験。
  • 運営は独立行政法人大学入試センター。

特徴 Edit

  • 大きな変更点として、以下の点が挙げられている。
    • 数学、国語で記述解答が追加される。
      • 数学では数Iで小問3問が記述式となり、"100点満点''で評価する。
      • 国語では以前のセンター試験と同じマーク式問題4問(評論、小説、古文、漢文)に加えて現代文を1問出題し、短い記述を2問、80〜120字記述を1問の計3問を出題する。3問の記述解答の総合評価を基にA〜Eの5段階に評価し、マーク式問題の点数と別に評価する模様。
      • そのため数①(いわゆる数IA)は70分、国語は100分に延長される。
      • これについて、下記の延期に加えて2019年12月17日に初年度の2021年実施分(2021年度)について撤回する方針となった。いつまで延期するかは不明である。
    • 英語筆記、英語リスニングをそれぞれリーディング、リスニングと呼称変更し、点数配分を150(200点を圧縮):50から100:100に変更する。
      • リーディングではイギリス英語で表記された問題も出題されることがあるようにする。(リスニングは標準英語のまま)
    • 英語では共通テストの他に民間の資格・検定試験を併用してReading, Writing, Listening, Speakingの4技能を評価する方針に変更する。
      • 民間試験は高3時以降の4月〜12月に受けた2回の結果を利用できる。
      • 使用できる民間試験:TOEFL iBT、英検、IELTS(イギリスのIELTSは無条件で使える。オーストラリアのIELTSは条件付きで使用可。)、ケンブリッジ英検、GTEC、TEAP(CBT含む)
      • これらの民間試験の成績を「大学入試英語成績提供システム」に登録することで成績を申請できる。
      • これについて、2019年11月1日に初年度の2021年実施分(2021年度)から、2024年実施分(2024年度)まで撤回する方針となった。
  • 試行調査において様々な問題点が浮き出てきた。
    • 記述の導入、採点バイトの募集など、公正さが失われるのではないかという懸念や記述問題の自己採点ができず、二次試験の出願先を決められないなどの問題がある。
  • 駿台の講師達も批判的である。
    • 記述式、英語外部試験導入を積極的に肯定する講師は見たことがない。
    • 実施してから3年くらいで取り止めになってもおかしくはないとの予想も。
    • 当初は民間試験導入を推進していた竹岡先生も、制度上の不備がいつまでたっても直されないことを受けたのか、反対・延長派に回ってしまった。
    • 一度進んでしまったからとりあえず実施するまでは後に引けないのだろう。受験生にとっては迷惑な話である。
    • 政府関係者はこのような問題が生じ得ることを予想できなかったのだろうか?
  • 数学科杉山義明先生は授業プリントのフリースペースで入試改革についてたいへん呆れていらっしゃった。
    • 同じく数学科の池谷哲先生や井辺卓也先生も痛烈に批判している。
    • というか数学科の間でも仮に実施されても数年でマーク式に戻るだろうと予想していたらしい。
  • 浪人生の救済措置がないのが厳しいが、各科目の基本的知識(≠簡単)が問われることは変わらないのでそこまで焦る必要はない。
  • 当然といえば当然だが、2021年度には駿台の「センター対策」と名のついた授業&講座は全て消滅し、「共通テスト対策」のような名称の授業&講座が出現すると思われる。当然このwikiも大規模な編集を余儀なくされる。余談だが直前講習の「センター(center)プレ(pre)」系の講座は『CP』という公式の略称が存在するのに対して、外来語が交じっていないこちらはではカッコいい略称は少々作りにくそうだが・・・。もしかすると共通(common)プレ(pre)」で『CP』のままかもしれない。
  • 池上彰氏によると、入試改革に携わった政治家達は大学入試センターを見学に訪れた際、センター試験のサンプルの問題用紙を誰一人手に取ろうともせず、「客観式(マークシート方式)は悪だ」と決めつけていたらしい。(『池上彰のニュースそうだったのか!! 実は知らない日本SP』(テレビ朝日系列)2020年1月4日放送より)
    • 例え手に取っても、政治家には近時の難化したセンター試験は判断できないであろう。

対策書(駿台関連) Edit

  • 駿台の短期攻略センター試験対策シリーズは、緑色の見た目はそのままに、内容の一部改訂を経て、短期攻略共通テスト対策シリーズに生まれ変わった。古文の著者紹介の写真は必見である。
  • 竹岡広信先生は共通テストだからといって英語の勉強法を変える必要ないと仰っていた。(URL: https://youtu.be/r59t47O8eQs)&;
  • 中野芳樹先生を筆頭として、一度たりとも本試験を実施していないにもかかわらず発売される「対策」も言えるだけの根拠がない「対策書」は批判の矛先になっている。
    • 中野芳樹先生は自身のサイトで2020年2月頃話題になった「対策書スキャンダル」をボロカスに非難していらっしゃる。試行調査などもはや当てにならない。やっぱDNCはゴミってはっきりわかんだね。
  • 駿台のトップ講師は口を揃えて、センター試験の過去問(予想問題ではなく、本物)で何度も何度も訓練を積むように指導する。

参考書 Edit

「従来のセンター用の黄色本や大学JUKEN新書(旺文社)のセンター対策書などが有効。」と駿台大阪校wikiのバカは書いていた。

 
  • 『大学入学共通テスト 生物が1冊でしっかりわかる本』(大森徹 著 かんき出版、2020年5月19日)
  • 『大学入学共通テスト 生物基礎が1冊でしっかりわかる本』(大森徹 著 かんき出版、2020年12月18日)
    • 黄色本(『大学入学共通テスト 生物基礎の点数が面白いほどとれる本』)を伊藤和修師が書いているので、仁義なき師弟対決(?)である。
  • 『大学入学共通テスト 生物基礎の点数が面白いほどとれる本』(伊藤和修 中経出版/KADOKAWA、2020年6月25日)
    • センター試験版の大堀求先生(代々木ゼミナール)に替わり担当。
    • 大森徹師が『大学入学共通テスト 生物基礎が1冊でしっかりわかる本』(かんき出版)を出したので、仁義なき師弟対決(?)である。
       
  • 『大学入学共通テスト 日本史Bが1冊でしっかりわかる本 [原始~中世編]』(塚原哲也 著 かんき出版、2020年5月19日)
  • 『大学入学共通テスト 日本史Bが1冊でしっかりわかる本 [近世~現代編]』(塚原哲也 著 かんき出版、2020年11月17日)
     

演習書 Edit

「以下、どれも中野芳樹先生や竹岡広信先生、宇野仙先生などの駿台講師が批判するものであるから、これらをやるくらいならセンター試験の過去問をやりましょう。」と駿台大阪校wikiのバカはわざわざ太字にして書いている。

  • 『大学入学共通テスト実戦対策問題集 英語[リーディング]』(水野卓 旺文社、2020年2月17日)
  • 『大学入学共通テスト実戦対策問題集 英語[リスニング]』(水野卓 旺文社、2020年2月17日)
  • 『大学入学共通テスト国語 記述対策問題集―<実用国語>へのアプローチ―』(霜栄・清水正史 駿台文庫、2018年3月27日)
  • 『大学入学共通テスト国語 記述対策問題集 <改訂版>―<実用国語>へのアプローチ―』(霜栄・清水正史 駿台文庫、2019年2月21日)
  • 『大学入学共通テスト現代文 記述式&マーク式 対策問題集―論理国語・実用国語・文学国語―』(霜栄・多田圭太朗・清水正史・岩科琢也 駿台文庫、2019年3月26日)
  • 『大学入学共通テスト実戦対策問題集 現代文(記述式・マーク式)』(清水正史・多田圭太朗 旺文社、2019年7月22日)
  • 『大学入学共通テスト実戦対策問題集 古文・漢文』(下屋敷雅暁・宮下典男 旺文社、2019年7月22日)
  • 『大学入学共通テスト 実戦対策問題集 生物基礎』(伊藤和修 著 旺文社、2020年7月17日)

予想問題集 Edit

  • 『大学入学共通テスト実戦対策問題集 古文・漢文』(下屋敷雅暁・宮下典男 旺文社、2019年7月22日)
  • 『大学入学共通テスト生物 予想問題集』(森田亮一朗 中経出版/KADOKAWA、2020年1月17日)