工学部 のバックアップ(No.10)


大学において工学を研究・教育する学部。
工学部についても本稿で記述する。

概要 Edit

特徴 Edit

  • 理系の中では医学部の次に人気がある。
    • 理系ガチ勢は理学部を志望するが、その他大勢の何となく理系勢は就職も考えて工学部を志望する。
    • 高度経済成長期の「工学部ブーム」の頃は、医学部より難しい大学・学科もあった。
      • そもそも、大昔は医学部はそこまで難関ではなかった。
        森岡一俊氏(元夕陽丘予備校の人気数学講師)が言うには、新制大学が発足した1950年あたりの医学部は工業化学科より人気がなかった。
      • 中でも京都大学工学部原子核工学科(現・物理工学科原子核工学コース)は定員20名で日本最難関だった。https://juken.y-sapix.com/articles/7642.html
    • 1980年前後にも電子工学人気で「第二次工学部ブーム」があり、工学部全体の入試難易度がかなり上がった。
      • 中でも電子工学科が異常人気だった。
      • 当時の入試難易度は阪大工>京大農だった。
  • 近年はAIやプログラミングが注目されて情報系学部の人気が上がり、その余波で工学部も志願者が増えている。
    • 「第三次工学部ブーム」とも言われている。
    • 灘高や筑駒などの超進学校の上位層で、東大理三より理一の人気が高まったと大騒ぎする輩もいる。単なる年ブレである。(2023年度、その恩恵で(?)桜蔭の理三合格者が増えた。)
       
  • 大阪大学だと工学系統だけで工学部と基礎工学部の2学部存在する。
    • 阪大の基礎工学部は直訳すると「工学科学部」で意味的には「理工学部」に近い。
  • 東京農工大学工学部や京都工芸繊維大学工芸科学部のように「繊維学部」から発展した例もある。
    • 繊維学部としては、旧制繊維専門学校の三繊専(東京、京都、上田)の内、上田(信州大学繊維学部)のみが現存する。
 
  • 基本的には機械、電気・電子、情報、土木・建築、化学の5つの学科で構成されている。
    • 大学によっては航空宇宙だったり工業化学など独自の学科が存在する。
    • 現在全国には約600近い学科が存在する。
  • 時代によって人気学科はかなり変遷する。
    • それに伴い、学科別の募集の大学では入試難易度もかなり乱高下する。
    • 特に就職に有利なのは機械と電気学科。
    • 最近はAIの出現のため情報系の学科を志望する人が多い。(駿台でも同様)
  • 男子と女子でも人気の学科が異なる。具体的には以下の通り。
    • 男子:情報>機械>電気電子>土木建築>化学
      女子:工芸科学>土木建築>化学>情報>機械>電気電子
    • そのため機械と電気電子は女子率が低く男子校状態となり絶望する人もちらほら。
    • といっても最近は女子の割合もほんの少しだが高くなっている。
    • 建築女子は割と垢抜けてる人が多い。実際、京都工芸繊維大学の建築女子はかなりおしゃれ(筆者が駿台サボってまで見に行ったので間違いない?)。
      • 京都工芸繊維大学は年によっては、女子の方が多いこともたまにある。ホントに理系の学部か怪しい。
 
  • 大学、学科にもよるがレポートや必修が多く中々忙しい学部である。
  • しかしその分企業からは評価されてるため就職は無双できる。大学院に進めば地方国公立大学や、GMARCH、関関同立未満の私立大学でも企業の研究職にも就くことが可能。
    • 機械化が進んでいる今は特に引く手数多な学部だろう。
    • ただ、就職に有利な学部ではあるが、エンジニアという性質上就職先にブラックな企業も多めなことは留意しておこう。事前に業務内容や給与の詳細(残業手当など)など、企業についてよく調べておこう。
      • 就職に有利な学部にブラック企業はもはや宿命なのかもしれない・・・。(流石に医学部ほどではないが)
  • 大学をよく知らない民には工業高校の大学版と勘違いされる(特に単科大学)。
  • これからの日本のものづくり産業を任されている学部なのでしっかり勉強して日本を作っていこう。