旧制医科大学 のバックアップ(No.2)


 

戦前の医専 Edit

8校(官立6→0校、公立4→0校、私立9→8校)

官立0校(5+1新潟-1仙台-5)、公立0校(3+1熊本-4)

戦前に存在した官立・公立の各医学専門学校は、既に帝国大学医学部(官立仙台、大阪府立、愛知県立)や医科大学(仙台を除く官立五医専、京都府立、熊本県立)に昇格していたため、一般的には旧医専とは呼ばれない。

 

旧制高等学校医学部Edit

官立5校

1.第一高等学校医学部→千葉医学専門学校→千葉医科大学2.第二高等学校医学部→仙台医学専門学校→東北帝国大学医学専門部→東北帝国大学医科大学→東北帝国大学医学部(→東北大学医学部)3.第三高等学校医学部→岡山医学専門学校→岡山医科大学4.第四高等学校医学部→金沢医学専門学校→金沢医科大学5.第五高等学校医学部→長崎医学専門学校→長崎医科大学

 

医学専門学校 Edit

官立

6.新潟医学専門学校→旧制新潟医科大学附属医学専門部→旧制新潟医科大学(→旧制新潟大学新潟医科大学→新制新潟大学医学部

※熊本医学専門学校が、官立に移管されたのは「医科大学」になってからで、熊本医専が官立だった時期はない(私立→県立)。

京城医学専門学校台北帝国大学附属医学専門部

公立4校

1.愛知県立医学専門学校→旧制愛知県立愛知医科大学→官立名古屋医科大学→名古屋帝国大学医学部(→名古屋大学医学部)2.京都府立医学専門学校→旧制京都府立医科大学(→京都府立医科大学)3.大阪府立医学専門学校→旧制大阪府立大阪医科大学→大阪帝国大学医学部(→大阪大学医学部)4.熊本医学専門学校(私立→県立)→旧制熊本県立熊本医科大学→熊本県立医科大学→官立熊本医科大学(→旧制熊本大学熊本医科大学→熊本大学医学部

私立8校(9-1日本)

1.東京女子医学専門学校(旧制東京女子医科大学→東京女子医科大学)2.東京医学専門学校(東京医科大学)3.帝国女子医学薬学専門学校(旧制東邦医科大学→東邦大学医学部)4.日本大学専門部医学科(旧制日本大学医学部→新制日本大学医学部

  • 1942年3月に日本大学医学部として旧制大学医学部に昇格。
     
    5.大阪高等医学専門学校(大阪医科大学)6.岩手医学専門学校(岩手医科大学)7.昭和医学専門学校(昭和医科大学→昭和大学医学部)8.大阪女子高等医学専門学校(旧制大阪女子医科大学→新制大阪女子医科大学→関西医科大学)9.九州医学専門学校→九州高等医学専門学校(旧制久留米医科大学→久留米大学医学部
  • これらは旧設と呼ばれ、私大医の中では御三家(慶應・慈恵・日医)に次ぐ存在である。
     

旧六医大 Edit

旧六医大(きゅうろくいだい)とは、千葉大学、金沢大学、新潟大学、岡山大学、長崎大学、熊本大学の六大学を指す通称。「旧六」、「旧六医科大学」、「六医大」などとも呼ばれる。なお、左記の六大学は、旧三商大、旧三工大、旧二文理大と並んで、「旧官立大学」として分類される。

概要 Edit

上記六大学の前身機関は、それぞれ大学令によって大学へと昇格した、千葉医科大学(現:千葉大学)、金沢医科大学(現:金沢大学)、新潟医科大学(現:新潟大学)、岡山医科大学(現:岡山大学)、長崎医科大学(現:長崎大学)、熊本医科大学(現:熊本大学)の六大学である。

いずれも創立当初は専門学校令に基づく医学専門学校であったが、大正期の高等教育機関拡充政策により、同時期にまず五校が医学専門学校から医科大学へ昇格し、千葉医科大学(旧:千葉医学専門学校、1923年官立移管)、金沢医科大学(旧:金沢医学専門学校、1923年官立移管)、新潟医科大学(旧:新潟医学専門学校、1922年官立移管)、岡山医科大学(旧:岡山医学専門学校、1922年官立移管)、長崎医科大学(旧:長崎医学専門学校、1923年官立移管)となった。

熊本医科大学に関しては、1922年に熊本県立熊本医科大学として一旦公立移管された。その後、1929年に国立移管され、熊本医科大学となった。

現在の動きとしては、2013年3月6日に千葉大学、金沢大学、新潟大学、岡山大学、長崎大学、熊本大学の六大学で、教育研究などの機能強化を目的とする包括協定を結び、連携コンソーシアムを設立している。