京都大学 のバックアップ(No.28)


  • 京都にある日本の国立大学。旧帝国大学の一つ。
  • 略称は「京大(きょうだい)」。

概要 Edit

  • 総合人間学部、文学部、教育学部、法学部経済学部、理学部、医学部、薬学部、工学部、農学部を設置している。
  • 一般教養課程(教養学部前期課程)が現存している東大とは違い、京大は教養部廃止と大学院重点化で、各「大学院研究科・学部」がかなり独立した存在である。

特徴 Edit

  • 官僚養成学校である東京大学に対して、京都大学は極めて自由で学究的な学風を誇る。
    • 他大学と比べても、自由度は群を抜いている。
      • その自由度ゆえか、学生の自●率もNo.1だったらしい。
    • 近年は、立て看板撤去や学生への処分を積極的に行うようになるなど、かつての自由さはもはや存在しないとの意見が増えつつある。
    • 「東大の劣化下位互換と化しつつある」という声も見られる。
  • 学部・学科に関わらず科学の基礎研究に非常に力を入れている大学であり、現在までに7人ものノーベル賞受賞者を出している。
    • 数学のノーベル賞とされる「フィールズ賞」受賞者も国内最多である。
  • 関西以外での世間的な知名度は意外に低い。
    • 2005年にTBS系列で放映されたバラエティ番組『学校へ行こう!MAX』(2005年4~5月放送分)で、ダンスユニット「灘6」のメンバーの一人(三宅担当か岡田担当の人)が東大志望ではなく京大医志望だったところ、「何で東大じゃないの!?」とV6に驚かれていた(笑)。
      • ちなみに、番組内企画の「文舞両道フリツケ甲子園(2005年9月6日O.A.)」では、出場校6校中、「筑6」(筑波大附属駒場高)が優勝した。メンバーの一人は東大理三に進学している。

学部 Edit

教養部(廃止) Edit

  • 旧制第三高等学校の後身にあたり、第三高等学校医学部だった岡山大学医学部は兄弟校である。
  • 1869年(明治2年)、舎密局(大阪)。
  • 1886年(明治19年)4月、官立第三高等中学校設立:大阪
  • 1887年(明治20年)8月、官立第三高等中学校医学部設置:岡山
  • 1889年(明治22年)8月 本部が大阪から京都(現:京都大学本部構内)に移転。
  • 1894年(明治27年)、第三高等中学校を第三高等学校に改組。
  • 1897年(明治30年)、大学予科の設置。京都帝国大学設立により二本松地区(現:京都大学吉田南構内)に移転。
  • 1949年(昭和24年)、 新制京都大学に包括され、一般教養を担当する分校となる。
  • 1950年(昭和25年)、第三高等学校廃止。
  • 1954年(昭和29年)、分校は教養部に改称。
  • 1991年(平成3年)、教養部改革の流れで独立大学院人間・環境学研究科設置。
  • 1992年(平成4年)、教養部を改組し総合人間学部設置。教養部は廃止。

総合人間学部 Edit

  • 1991年(平成3年)、教養部改革の流れで独立大学院人間・環境学研究科設置。
  • 1992年(平成4年)、教養部を改組し総合人間学部設置。教養部は廃止。
  • 2003年(平成15年)、総合人間学部と人間・環境学研究科が統合。
  • ヒャダインこと作詞家・作曲家の前山田健一氏の出身学部として有名(大阪星光学院高等学校卒業)。

文学部 Edit

法学部 Edit

教育学部 Edit

経済学部 Edit

医学部医学科 Edit

  • 明治32年の京都帝国大学医科大学設置の際は、大阪医学校(現・大阪大学医学部)、続いて京都府医学校(現・京都府立医科大学)を移管しようとした。
    • 医科大学は大阪に置こうという文部省の意向であったが、岡山県や京都府から誘致運動の結果、京都に設置されることになった。
      • 政府委員だった牧野伸顕(大久保利通の次男)が大阪医学校の官立移管(政府直轄)の提案を行ったがならず、大阪医学校とは別に第二帝国大学医科大学を大阪に建設しようとしたが、京都府からの熱心な誘致運動に屈して京都に帝国大学医科大学が設置された。*1
    • 当初の予定では、京都府医学校の教室等を譲り受け、医科大学を開始することになっていたが、猪子止戈之助京都府医学校校長(医科大学の創設時に教授,付属医院院長となった。)の進言により、新たに土地を買収し、全施設を新設する案に変更された。*2
      • 京都府医学校は、医科大学が設立されるや優秀な人材が転出し、一時存亡の危機におちいった。
  • 京都府立医科大学とは伝統的に仲が悪い。
    • 京都府立医科大学とは、鴨川を挟んで目と鼻の先だが、創設時の人材引き抜きなどの軋轢から、歴史的にあまり関係が良好でなく、お互いに「川向こう(鴨川の向こう岸の人達)」と、よそよそしい呼び方をしていることは、医者の間では有名な話です。
    • 府内で二つの大学でありながら、今でも人的交流が乏しいのも、また事実です。
    • 眼科だけは例外で 、府立医大の先生が京大眼科で特殊外来を担当したり、共同研究をしたりと、交流が非常に盛んである。
  • 昔は、54歳で入学した葛城四郎さん*3など、多浪・再受験にも全く差別がなく寛容なことで有名であったが、最近は面接0点を付けるなどあからさまな差別があったらしい。

医学部人間健康科学科 Edit

  • 専門職の資格取得を目指すための2年次学士入学を行っている。
    • 4年制大学を卒業後、看護師、理学療法士、作業療法士の資格取得をめざす方を対象とした入学制度。

薬学部 Edit

理学部 Edit

  • 「緩やかな専門化」を謳っており、履修の自由度が高くなっていたり必要な単位数もかなり抑えられている。
    • それのせいで学生は好きな分野ばかり勉強する人だらけで、逆に学生はその制度によって急速に専門化していくというパラドックス的状況がかなり多く起こっている

工学部 Edit

  • かつては、工学部が全学で最難関の時代があった。https://juken.y-sapix.com/articles/7642.html
    • 医学部より工学部の方が入試の難易度が高かった。
    • 中でも原子核工学科(現・物理工学科原子核工学コース)は他大学・他学部も含めて日本最難関だった。
    • 利根川進さんは当時人気の化学系学科に進学したかったが、学力不足で理学部に進学している。
  • 時代によって学科ごとの難易度が乱高下が激しい。
  • 伝説的ロックバンド「ボ・ガンボス」のボーカル・ギターどんとさん(石油化学科*4中退)や俳優、声優の山西惇さん(石油化学科*5卒業)の出身学部として一部で有名。

地球工学科 Edit

建築学科 Edit

  • フリーキャスター・気象予報士の酒井千佳さんの出身学科。

物理工学科 Edit

  • 1994(平成6)年、工学部の7学科(機械エ学,冶金学,航空工学,原子核工学,精密工学,金属加工学,物理工学)を物理工学科に改組。
  • コース配属は一応成績順で振り分けられるので人気の高いコースに行きたい学生は1回生の時からまじめに勉強をしている印象。
  • ただ人気の出るコースが年度によって異なるので自分の希望しているコースがその年度で人気なのかはわからないのが難点です。
  • そうは言ったものの大体の学生がそこまでがっつり勉強をしている訳ではないので周囲の友人を見ていると普通にテスト前に単位を落とさない程度に頑張っていれば志望コースには行けている模様です。
  • 1回生終了時の取得単位数が少なすぎるとコース配属が志望に関係なくランダム配属になる。
    • 遊びほうけてもとりあえずランダム配属にならないように頑張って最低単位数すれすれで回避する人、行きたいコースはあるが成績が悪すぎるためあえてランダム配属になる強者、そもそもコースはどこでも良いが取得単位数が全く足らずランダム配属になる人など様々。
 

 機械システム学コース(105名)

  • ミクロな材料から巨大なシステムまでを対象とし、数学、力学などの基本的な知識に加え、材料、物性、設計製造などの機械工学に関する基礎的な知識をもった創造的な研究者・技術者を育成する。
     宇宙基礎工学コース(20名)
  • 極限的工学問題の処理や革新的技術開発の要求に応えるために、十分な基礎学力とそれに基づく豊かな開発能力を備えた研究者、技術者を育成する。
     材料科学コース(55名)
  • 金属から半導体、セラミックスに至る基幹的材料に関する広範な基礎知識をもってこれらの材料に関わる先導的研究を担い、社会に貢献し得る人材を育成する。
     原子核工学コース(20名)
  • 原子核工学科→物理工学科エネルギー理工学コース原子核工学サブコース
  • 量子科学とその工学的応用の視点から、物理学や数学を基礎として、新しいエネルギー源の開発や高度な機能を持つ物質の創生などに貢献できる、高い知的および創造能力を有する研究者・技術者を育成する。
     エネルギー応用工学コース(35名)
  • 2011(平成23)年、工学部物理工学科エネルギー理工学コースエネルギー応用工学サブコース→
  • エネルギーの生成、変換、輸送、貯蔵、利用に関わる科学技術の基礎を修得させ、環境に調和したエネルギーシステムを追及するための実力を涵養し、21 世紀のエネルギー・環境問題の解決に貢献する人材を育成する。

電気電子工学科 Edit

  • 2008年入学の天才「アイウエくん」(入試得点率92%(歴代最高?))で有名。
    • 電電志望理由は「バリアーを作りたい」。

情報学科 Edit

工業化学科 Edit

  • 旧・石油化学科。

農学部 Edit

大学院 Edit

医学研究科 Edit

京都大学数理解析研究所 Edit

  • (英: Research Institute for Mathematical Sciences)は、「数理解析に関する総合研究」を目的として設立された京都大学の附属研究所である。共同利用・共同研究拠点に指定されている。
  • 略称は数理研(数解研)、RIMS(リムス)。
  • 1963年に設立された日本で唯一の数学の研究所。
    • 設立当初は解析、応用解析などの趣が強かったが、現在は純粋数学の研究のほうが盛んである。
  • 所員は設立以来40から50人。雑用が少なく、講義が義務ではない。
  • 日本における数学研究の中心的存在で、著名な数学者が所属した。
  • 同研究所所員の共同研究者としての活動や、セミナー、研究集会などに参加するために海外研究者も多く訪れている。
  • 研究集会は年80回以上開かれ、参加者は約4500人に上る。研究集会の報告集は、「数理解析研究所講究録」(英: RIMS Kōkyûroku)が年数十巻程度、査読ありの「数理解析研究所講究録別冊」(英: RIMS Kōkyûroku Bessatsu)が年十巻程度、それぞれ刊行されている[1]。
  • 「基礎数理研究部門」、「無限解析研究部門」、「応用数理研究部門」、「計算機構研究施設」の3部門・1施設で構成されている。
  • 1975年までは研究所として活動していたが、1975年からは大学院教育も担うようになり、現在では研究所と大学院の両方の側面を持っている。
    • 現在、京都大学大学院理学研究科数学・数理解析専攻は二つの系に分かれており、数学系は理学研究科数学教室に所属する教員が、数理解析系は数理解析研究所の教員が研究指導にあたる。

キャンパス Edit

吉田キャンパス Edit

  • 〒606-8317 京都府京都市左京区吉田本町
  • 最寄り駅は京阪電車の出町柳駅。
  • 全学部の生徒が一般教養などを学ぶキャンパス。
  • 時計台など「京大といえば」といった建物はこのキャンパスに集中している。
  • 立て看板問題などで職員と一部勢力によるバトルがよく起きている。

桂キャンパス Edit

  • 〒615-8510 京都府京都市西京区京都大学
  • 最寄り駅は阪急電車の桂駅。
  • 工学部などの研究室が立ち並ぶ。別名「桂男子刑務所」
    • 新しい。

宇治キャンパス Edit

  • 〒611-0011 京都府宇治市五ケ庄
  • 最寄り駅は京阪電車の黄檗駅、およびJRの黄檗駅。
  • 周辺に何もないことが特徴。

入試 Edit

概要 Edit

  • 駿台では京大対策のコースや通期、講習での授業がある他、『京大入試実戦模試』『京大突破レクチャー』などが行われる。駿台校内外を問わず多くの受験生が受講する。
    • 駿台に限らず受験業界の良い食い物になっている。
  • 2018年2月、大阪大学に続き2017年度の入試(物理)での出題ミスが指摘され、追加合格者を出す事態になった。
    • なお、指摘をしたのは他塾の講師ではあるものの、青本の編集の際、新田克己先生や古大工晴彦先生が出題ミスに気付き、青本には正答が記載されている。
    • 三幣剛史先生はセンター試験後に記者とやり取りをし水面下で指摘のために動いていたものの、京大側からの確たる証拠が得られる前にネット上が騒ぎになってしまい、先を越される形になってしまったようである。
    • 三幣剛史先生はこの件に関し、京大の問題チェック体制のお粗末さをボロカスに貶している。
      • 同年度の阪大の出題ミスも古大工晴彦先生が気付き、青本には正答が記載されている。
    • これを受け、石川正明先生が2010年度の化学での出題ミスを指摘。これも青本に掲載されている。
      • 答案が廃棄されており合否に影響は出ないとのこと。

出身者 Edit

  • 講師も本学出身の人が多い。
  • 関西駿台の各教科のトップクラスの講師の殆どはここ出身といっても過言ではない。

    英語科:桜井博之先生・竹岡広信先生・塚田潤先生など

数学科:杉山義明先生(理学部)・米村明芳先生・池谷哲先生・日下大輔先生など

現代文科川戸昌先生・中野芳樹先生・小泉徹先生など

古文科:前田春彦先生など

物理科:高井隼人先生・三幣剛史先生・新田克己先生、行政貴裕先生(工学部など

化学科:石川正明先生・北山一先生・星本悦司先生・岡哲大先生など

  • 関東でも、京大コースや京大対策講座を担当する秋本吉徳先生(工学部中退)・久山道彦先生・永島豪先生・高野辺康介先生は本学出身である。
  • 大学院の修士課程以上を出ている先生も多い。また、久山先生や石川先生は京大で博士号を取得しておられる。
    • そのため、検索すると論文がヒットしやすいが、中野先生の修士論文はなぜかヒットしない。




*1 高梨光司著『佐多愛彦先生伝』(昭和15年5月)
*2 『京都帝国大学史』pp.17-18、『京都府立医科大学百年史』1974年、p.67
*3 時の京大医学部長・岡本道雄教授に手紙を書いて「50歳を越えている者でございますが、もし試験ができましたら入学をご許可して頂けるでしょうか」と尋ねた。これに対し、岡本学部長からは「京大はそのような差別は一切いたしません。安心して試験を受けてください」との返事があった。
*4 現・工業化学科
*5 現・工業化学科