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安田亨(やすだ とおる、1953年-)は、駿台予備学校数学科講師。大数ゼミ講師。大阪桐蔭高等学校顧問・講師。 安田亨(やすだ とおる、1953年 - )は、元駿台予備学校数学科講師。大数ゼミ講師。大阪桐蔭高等学校顧問・講師。 *経歴 [#cea5ce07] -愛知県生まれ。 -愛知県立明和高等学校卒業。 -東京大学工学部機械工学科卒業。 -元 東京出版編集部。 -元 代々木ゼミナール講師(1979 - 1993年度)。 -駿台予備学校講師(1994年度 - )。 -元 東進ハイスクール講師。 -元 大阪桐蔭高等学校客員講師。 -大数ゼミ講師。 -ハイスクール@will講師。 *授業 [#pcf4812c] -「はい、こんにちは。」と言ってから授業に入る。 -テキストの解説プリントを毎授業で配った上で、板書して説明するスタイル。 --プリントには定義や関連問題として過去問なども載せていることがある。 --テキストの解説プリントを見ながら、板書して説明するが、計算ミスが多かったり、板書の途中で考え込んだりすることもある。恐らく予習は綿密にしてこないタイプの講師かもしれない。 予習をして来ないどころか前回までのことを忘れてしまっている。 --なお、テキストの解説プリントを配るために、毎回チャイムの鳴る数分前に教室に来る。 -板書はきれいではないので注意。 --プリントを見ながら板書している。 --ちなみに、黒板に板書する時に「これ落書きだから写さなくていいよ」といって解答以外のことをかいたりする。書いてすぐ消すが、ちゃんと書いておいた方がいいこともある。 時間がないと適当に答えだけ書いて終わらせてしまう。 -喋りに詰まってしまうこともあり、あまり弁がたつほうではないと言う声も。 --口下手さのせいで説明がわかりにくいと思われるところも少なくないという意見もある。 --自虐的な師の発言を真に受けて「口下手なんだ」と色眼鏡でみがちになってしまう生徒も多い。 //--とは言え、かなりの実力の持ち主であることは間違いない。 -雑談で他国の数学教科書の話や、入試の採点事情・大学教授の話などをする。 --特に入試に関する話は「答えさえ出せば良い問題」と「記述をきちんと書くべき問題」についての実戦的なコメントが多く、試験場で「受かるため」の問題への向き合い方を教えてくれるのでためになる。 ---師曰く「入試はあくまで相対評価なので、受験生の出来が悪ければ雑な解答でも丸になるんです。」とのこと。 --授業中には大学教授から聞いた入試に関連する話(採点基準や模範解答についてなど)や国際的な数学の基準から見た数学の話(時に高校での教え方に疑問を呈したりもする)などをしてくださる。 --[[数学XS]]§2の(217)の解説で「これ、一応解答は作って載せておきましたけど、京大の偉い人が『これ自明でしょ』って言ってたし、君らも困ったら自明って書いていいと思いますよ。京大の偉い人が言ってたし。」と発言した。ちなみにその人は既に退官している。 -終講日は歌を歌って激励していたことがあった。 --駿台移籍時に「歌ってもいいか?」と職員に聞いたら、「いいですけど、うち(駿台)の生徒はそういうの受け付けないですから。」と言われたそう。 -自然な発想から生まれる解法よりも、高級な知識を利用した解法を紹介することが多いと言う声も。 --『東大数学で1点でも多く取る方法 』には生徒でも書けそうな答案・解答をこころがけたとあるので、この意見の信憑性は不明。 --今では基本的な知識で難問も処理できる・基本的な知識を正しく応用すれば難問も解けるという姿勢が好まれるが、かつては、まず思いつかないようなエレガントな解法・高級な知識を利用した解法が好まれる時代もあった。 -上記の通り、実力も実績も十分な講師である。 -質問対応はやや冷たい。 *担当授業 [#b659904e] -数学XS§4(浜松校SA) -数学XSk§4(浜松校SA) *人物 [#m4d10fae] -かつての3Yの一柱。 -元々は代ゼミの数学講師だったが、駿台に移籍した。 --安田先生の移籍により、駿台は黒大数系、代ゼミは月刊大数系という系譜が曖昧となった。 -2011年度までは名古屋校にも出講していた。 --が、大数の執筆に専念するために東京に引っ越したので、現在は関東の校舎と浜松校にのみ出講している。 -関西地区から離れて久しい現在でも『大学への数学』や著書で特に上位クラスでその名は知られている。 --著書は自身の体験談も含まれた独特なものが多い。 -「安田の公式」なる定理を発見したことでも有名。 -最近は執筆業等で多忙のため、関東駿台でも第一線を退きつつあるらしい。 -数学科池谷哲先生などの雑談に登場する事も多く、関西駿台の数学科にも多大な影響を与えている。 --しかし、三森司先生とは犬猿の仲だそうだ。 --どうやら関西駿台に出講していた時代に、三森司先生との確執が原因で冷遇されたらしい。そしてそのことが師を関西から遠ざける原因のひとつになってしまったとか。 -なお、師の授業に興味のある人はかつては大数ゼミの季節講習(大阪会場)を取ると良かったが、大数ゼミの大阪会場が閉まってしまったため関西で師の授業を受けることはできなくなってしまった。 *著書 [#n61df129] **学習参考書 [#d598c24c] -『大学への数学臨時増刊 新数学演習(旧版)』(東京出版) --巻頭言を、後に代々木ゼミナールに移籍する山本矩一郎・安田亨・牛尾徹朗の三氏が書いていた。 --1985年の全面改訂以前の旧々版の「''新数学演習''」の巻頭言は、山本(p.2「本書の成り立ち」)、牛尾(p.4「高校数学の魅力」)、安田(p.6「ちょっとまってください」)の三氏が書いていた。 -『大学への数学臨時増刊 新作問題演習』(東京出版) --演習編の§10平面と空間のベクトル,§11三角関数,§12行列と1次変換を担当。 -『大学への数学臨時増刊 理系・新作問題演習』(東京出版) --演習編の§1数と式,§4行列と1次変換を担当。 -『数学Ⅲ(初級・中級・上級)問題集』(代々木ライブラリー、1983年) --当時の教育課程末期に発売されたため、すぐに絶版になった。 -『安田の微分・積分(初級・中級・上級)問題集』(代々木ライブラリー、1985年) --上記の改題・再版。 --現在でもいまだにプレミアム価格で売買されている。 --Wikipediaでは「廃刊」となっているが、「絶版」が正しい日本語であろう。 -『大学入試傾向と対策11 確率・統計 60年受験用』(旺文社、1984年) -『大学入試 必修 安田の確率・統計』(旺文社、1988年2月15日) --上記『傾向と対策 確率・統計』の改題・再版。 -『難関校突破ための 基礎解析特講120』(旺文社、1985年3月) --土師政雄師が執筆していた''「標準問題精講」シリーズ''の上位サブセットシリーズの一冊(現在の「上級問題精講」シリーズに相当する)。 --同シリーズの名著、坂間勇師の物理、三國均師の化学と比べると、ややマイナーな存在だった。 --ちなみに「代数・幾何」は本部均先生だった。 -『安田亨が選ぶ センスをみがく良問54 数学I・A』(旺文社、2007年10月) -『入試数学伝説の良問100―良い問題で良い解法を学ぶ(ブルーバックス)』(講談社、2003年4月19日) -『ハッと目覚める確率』(東京出版) -『ハッとめざめる確率 [第2版] <大学受験用:数A中心>ー確率・場合の数 基礎〜標準』(安田亨 著 東京出版、2014年8月27日) -『東大数学で1点でも多く取る方法 理系編』(東京出版) -『東大数学で1点でも多く取る方法 理系編 第3版』(安田亨 著 東京出版、2015年1月7日) -『東大数学で1点でも多く取る方法 理系編 第4版』(安田亨 著 東京出版、2018年12月12日) -『東大数学で1点でも多く取る方法 文系編』(東京出版) -『東大数学で1点でも多く取る方法 文系編 第5版』(安田亨 著 東京出版、2021年8月12日) -『2週間で完成! 整数問題 入試対策編』(安田亨 著 東京書籍、2013年5月1日) //-『2週間で完成! 整数問題』(東京書籍、2013年5月15日) -『うれしたのし東大数学』(ホクソム/星雲社) --YouTubeチャンネルで、師自身が本書の解説をしている。 -『うれしたのし東大数学 改訂第二版』(安田亨 著 ホクソム/星雲社、2020年9月9日) -『理系の難問 徹底攻略 数学I・A・II・B・III(シグマベスト)』(安田亨 著 文英堂、2017年9月19日)