黒本

Wed, 12 Jun 2024 01:04:16 JST (163d)
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①、河合塾系列の河合出版が出版している大学入試センター試験予想問題集(模擬試験過去問集)の俗称。
②、河合塾系列の河合出版が出版している大学入試センター試験過去問集の俗称。
③、①と②の総称。

①マーク式総合問題集 Edit

  • 正式名称は『マーク式総合問題集』。
  • 主に前年度の「全統マーク模試」「全統センター試験プレテスト」を本番と同範囲で改題したものにセンター試験の過去問も2年分ついている。
    • 共通テストになってからは、ストックが足りないためか「全統共通テスト模試」の他に「全統共通テスト高2模試」も収録している。
  • 「全統マーク模試」「全統センター試験プレテスト」の過去問ゆえ、河合塾らしく非常にこなれている。
  • あまりにもこなれ過ぎているため、「センターよりセンターらしい」とも言われ、過去問を解かずに黒本に慣れ過ぎると、本番で「今年は傾向が違う」とパニックになる。
    • センター試験は悪問も少なからず見られ、また常に新傾向の問題を出題し、予備校の裏をかこうとしているため。
  • 予備校+Z会の予想問題集の中では最も人気があり、例年、品切れになる科目もある。
  • かつては(1989年頃まで)、「全統記述模試」の過去問を編集した『記述総合問題集』も出版されていた。
  • 河合塾編纂の予想問題集(『センター試験完全オリジナル 予想問題集』)が、なぜか河合出版ではなく、あすとろ出版から出版されていたことがある(2008〜2011年)。
    • 表紙も当然、黒色ではなかった。河合塾で内紛でもあったのだろうか?

②センター試験過去問レビュー Edit

  • よくセンター試験過去問集の『センター試験過去問レビュー』のことを「黒本」と言う人が多いが、厳密には別物である。
    • 広義の「黒本」には含まれるので、『センター試験過去問レビュー』についても記述する。
  • 河合塾系列の河合出版から毎年6月頃から発売される。
  • 価格は赤本と同じで税抜き880円。
  • 赤本との大きな違いは①収録数②解説の詳しさ③追試の収録数である。
  • 赤本同様、判型が小さく分厚いので、極めてコピーしにくい。
  • 以前は、『マーク式総合問題集』の巻末に、近時の過去問がオマケ程度に付いていただけだったが、ほぼ独占市場だった赤本に対抗して、独立して出版されるようになった。
  • かつては、分野別の『大学入試センター試験 分野別問題集』もあった(2000?〜2005年)。
    • ただし、表紙は黒ではなく青だった。
    • 当時、旺文社が出していた分野別の過去問集(黄色)に対抗して出版された。
  • 後述する解説の質や収録量の関係で黒本を利用する駿台生も多い。
    • センター試験直前期には自習室の机に青本ではなく黒本が並び壮観である。「直前期は河合塾が出版した教材しか使ってません!」という人も・・・。
      • いや、これが正しいやり方なのかもしれない。青パックやパックVをやるより余程効果的だろう。
    • 当たり前だが、卒業後駿台に寄贈することはできない。粛清される。綺麗に使ってメルカリで・・・。

構成 Edit

  • 問題編と解答・解説編の別冊。

収録数 Edit

  • 赤本の方が5年分ほど黒本より多い。例えば英語などは黒本が25回、赤本が30回である。
  • 追試は、黒本の方が赤本に比べて多く収録している。

解説 Edit

  • 解説の詳しさで言えば、黒本>青本>赤本白本である。
  • 解説の質は科目にもよるが、黒本≒青本>白本赤本である。
  • 解説が充実しており、赤本や青本ではなくこちらを利用する生徒も多数いる。
  • 英語の解説は、見やすいように工夫されている。
  • 現代文の解説は詳しいが、中には変な解説もあるらしく、勧めない講師もいる。
    • 小泉徹先生曰く、「グロ本」。
    • ただ、赤本に関しても勧めない講師も多いので、現代文という科目を文章で解説するのはかなり困難なものなのだろう。
    • 赤本よりはマシ」として黒本を勧める講師もいる。
    • ただし、青本も関東講師解説なので・・・収録年数がとても少ないので、赤本を除けば事実上、黒本以外に選択肢がないという現実がある。
  • 倫理は青本の解説の方がキレがあってよい。