英語構文S のバックアップ(No.1)
使用コース
構成
- 全21課
- (1)〜(21)
- 補充問題
- ForReview
- Appendix
概要
- 正確には、「-Essential Exercises-」のサブタイトル付き。
- 伊藤和夫師時代の「英語構文演習A」を引き継ぐ、構文主義の駿台の根幹をなす大事なテキスト。
- 太庸吉師によると、内容的には「CHOICE EXERCISES」も引き継いでいる。
- 英語構文演習A→英語構文H(旧)→英語構文S(新)→ 英語構文S-Essential Exercises-
- 元々は、H(ハイレベル)・S(スタンダード)・F(ファンダメンタル?)に分かれており、HがSより上位教材だったが、1997年度頃、英文法がS(スーパー)・H(ハイレベル)・C(チャレンジ?)になるのに合わせてか、HとSの名称が逆になった。
- さらに改訂され、内容的にCHOICEの要素を含むようになり、現在の英語構文Sは、S(=スーパー)になって二代目。
特徴
- 東西共通教材。
- 「文構造を正確に把握する力」「内容を的確に掌握する力」「正確に和訳する力」の養成を目的とする。
- 「文章を読むための文法」と斎藤資晴師は表現していた。
- 読解系のテキストの中で最も難しい。
- 京大の過去問がさりげない顔で入ってくるくらい難しい。
- 竹岡広信師曰く、「日本一難しいテキスト」「珍品コレクション」
- 久保田智大師曰く「ポレポレとか透視図とかよりぜんっぜん難しいよ」
- また、一昔前の英文解釈の問題集のようなやたら説教臭い英文が多い。
- 英文のテイストとしては、例えば英文標準問題精講のような、大正昭和の英文解釈問題集に近い。
- 授業前に予習として文章全訳をするよう言われるが、かなり難儀である。
- 踏ん張らなければならない。実際の入試においては、下線部和訳問題は構文系と意訳系に分類され、構文が取れているか、文章の前後関係からうまく意訳できるか(指示語など)が問われるため全文和訳はその2点を極めるのに最適である。
- 全体的に難しい単語が多いが、適宜辞書を引けばよい。このテキストで学ぶべきは構文である。
- Appendixの前には本文と同じものが掲載されているので、授業でテキストに直接書き込んでも問題ない。
- あくまで一文の文構造(形式)把握のための演習教材である。
- 勘違いしている生徒もいるが、長文読解力(内容や論理、全体の構造性の理解など)を養うものではない。構文を羅列するだけでは実戦的ではないので、基礎構文が含まれている英文を用いているのである。
- 大島師曰く、このテキストで構文を捉らえることは必要、しかし、英文読解S?のときには同じことをしてはいけないらしい。
- 構文を取ると正確で安全だがスピードが出ない。(高速道路をローギアで走っているようなもの)普段は構文を気にしないようにし、読みづらい、難しいところは構文を意識するのが正しい構文の使い方。(2014年英文読解S?より)
- 大島師曰く、英語構文Sと英語構文HA?は英文の内容が難くなりすぎてまともな構文のテキストから逸脱してしまっていると言う。
- 一方某師曰く「大学などに入った後に出会うであろう、あまりに高い専門性や時代・文化などあまりに異なったバックグラウンドゆえに文脈を追えない文章は構文で読むしかないから、英文内容をもっと難しくして見るのも面白いかも。」とのこと。
- 基本的には論説文ばっかりだが、分詞構文の際には小説物語になる。
- テキスト訳例には批判的な意見も聞かれる。
- 明確な誤訳を指摘し訂正を促す講師もいる。某師曰く「訳例だけを一読しても意味が通らないし、修飾も曖昧な所も多い。受験でも将来的にもこの訳例は参考にしてはいけない。海外文献の翻訳書でも一番イライラさせられるタイプの構文だけを追っかけた訳例。」だそう。
- 後期入学者で担当が武富師の人は初回授業の際、師に事情を説明しよう。前期分の和訳と文法のポイントをまとめたプリントをいただける。
- 2017年度から音声教材も追加された。
- これに関してテキスト作成者の一人である斎藤資晴師は「構文Sの音声はいらないですよね〜、なんていうから、ふざけんな〜、と思って無理やりねじ込んでなんとか音声作ってもらったんだけどね〜」とおっしゃっていた。
- 授業を受けた後、音声だけでどれだけ内容把握が出来るかを繰り返すとリスニング対策のみならず読むスピードの上昇にも結びつくそうだ。下手な速読術よりずっと良いとのこと。