オープン のバックアップ(No.2)
沿革
- 1966年度に、全ての回を公開模試としたうえ、東京の有力予備校3校(一橋学院、駿台高等予備校?(当時)、代々木ゼミナール)との共催模試を各1回で計3回、全国学生文化厚生団体連合(学文連)の「名大学力コンクール」を3回採用して組み込んだ。
- 1967年度からは、「東大学力コンクール」「京大学力コンクール」も採用。
- 1974年、駒場校の開校を前にして、日本初の(本格的な)特定大学模試(とされる)「東大入試オープン」を実施。
- 実際は、1968年に大学紛争で消滅した学生団体主催の「東大(全国)学力コンクール」(東京大学学生文化指導会主催)などがあり、河合塾も1966年から名大コンクール、1967年から東大コンクール・京大コンクールを採用していた。*1
- なんと2018年8月に、Z会が駿台予備学校と2019年度から提携することを発表。河合塾との提携は解消してしまったようである。
三上敦史(2014)「河合塾の東京進出―「東大入試オープン」と駒場校の創設―」, 教育科学編『北海道教育大学紀要』64(2), pp.247-259, 2014-02.
特徴
- 基本的に河合塾が本気を出して作るため、実戦模試に引けを取らないくらい質が高い。
- 駿台よりは難易度が標準的とされる。が、年や科目によっては、難易度調整をミスったようなとんでもない難易度になることも。特に理数系や英語は化けやすいらしい(河合塾wikiより)。
- 例年、中野芳樹先生が担当する『夏の東大現代文』が行われる期間に東大入試オープンが実施される。
- 東大入試オープンの物理は苑田尚之先生が作成に携わっている。
- 名古屋に本拠を置いているためか名大入試オープンが2回ある。
- 名大に関してはオープンの方が良い。
- 仙台校は、元々、文理予備校という地元の別予備校(現在も別法人)であったためか東北大入試オープンも2回ある。
- 2020年度第1回東大入試オープン(2019年8月実施)に関しては返却まで2ヶ月もかかるという怠惰ぶり。
- 2週間後の駿台の東大入試実戦模試どころかその1ヶ月後の第1回京大入試実戦模試に返却日を追いつかれるというとんでもない離れ業を成し遂げた。
*1 全国型予備校が形成される以前の時期において、全国の主要な国立大学の学生団体が結成した全国組織「全国学生文化厚生団体連合」(学文連)が高等学校や受験生に受験情報を提供していた。「東大学力コンクール」を実施した東京大学学生文化指導会、「京大学力コンクール」を実施した京都大学学生親学会など、模擬試験を中心とし、他に出版事業や講習会・通信添削など関連する事業を行っていたサークルで、一時は全国の有力大学に存在したが、1970年3月、大学紛争の高まりの中、受験戦争を煽り、受験生を相手に金もうけをすることを自己批判して学文連の構成団体は一斉に解散し、学力コンクールは消滅した。