過去問 のバックアップ(No.2)
過去に入試で出題された問題の略称。
特徴
- 入試問題の受験生の学力が適切に測れるように、大人数で長時間かけて作られている。
- 入試問題は社会的責任が問われやすいと書き込むバカがいるが、社会的責任を取った出題者はいない。
- 一方で、模擬試験の多くは多忙な予備校講師が少人数かつ短期間で作り上げるものなので、あまり質が良くない。傾向と対策を適切に踏まえきれていなかったりする。
- 傾向と対策の研究や慣れるための演習には「過去問」を、演習量の不足分は模擬試験などの予想問題を使うのが普通である。
- ただし、資格試験とは異なり、過去問がズバリそのまま再出題されることは少ないので、解答を暗記するのではなく、過去問からエッセンスを抽出して応用できるようになることが必要となる。
- この作業は独学では難しいので、多くの受験生が講習会などを利用する。
- 学校にもよるが、出題傾向は変わることもあるので過信は禁物。
- 過去問の使い方(解くべき量、解き始める時期など)については人によって様々な意見がある。
- 和田秀樹氏や佐藤ママが過去問の利用法を書いた受験本を出している。
過去問集
赤本
- 教学社が出版している。表紙が赤いためこう呼ばれる。
- センター試験と大学別の過去問を収録している。
- 大学別過去問では、有名大学からマイナーな大学まで多数取り揃えている。恐らく全ての受験生がお世話になるだろう。
青本
- 駿台予備学校系列の駿台文庫が出版している。表紙が青いためこう呼ばれる。
- センター試験と一部の難関大学+駿河台大学の過去問集が出版されている。
- センター試験は5年分前後しか収録しておらず、赤本&黒本に大きく劣る。
- 大学別過去問はいわゆる難関大学(+駿河台大学)の物しか発行していない。
黒本
白本
緑本
- Z会系列のZ会出版が出版して
いるいた。表紙が緑色のためこう呼ばれる。 - センター試験と難関大学の過去問を出版していた。
- 解説がそれなりに詳しく、赤本や青本ではなくこちらを利用する生徒もいた。
- センター過去問は『センター試験過去問英数国』(英数国10年分)と『センター試験過去問オール14(後、オール15)』(全科目3年分)の2種類があった。
- 平成26年度を目処に出版を停止した。
- 難関大学の大学別の過去問集『入試問題研究』もあった。
- Z会自らグリーン本と称していた。
緑本(東進)
- 東進系列の東進ブックス(ナガセ)が出版。
- 2018年発行の2019年度版からセンター過去問とその解答解説を出版。
黄本
- 正式名称は『角川パーフェクト過去問シリーズ』。KADOKAWA学習参考書編集部が出版している。
- 2020年現在、一般流通ルートで簡単に入手できる難関大学の過去問集はほぼ赤本・青本とこの黄本のみである[要出典]。
- 2018年秋から刊行がスタートした新しいシリーズ。現在のところは極めてマイナーな存在であり、赤本・青本の牙城を崩すには至っていない。
- 今時らしく某東大生クイズ王やそのYouTubeチャンネルを宣伝に起用しているが、効果は出ているのだろうか。
- センター対策参考書の方の黄色本とは別シリーズだが、同じく表紙が黄色いためこう呼ばれる。
- 角川も広告などで「黄本」という呼称を使っている
が、「黄色本」の方が明らかに言いやすい。
- 角川も広告などで「黄本」という呼称を使っている
- 現在刊行されている学校・学部は少ない(2020年2月現在、早稲田・慶應・明治・法政・同志社・立命館のそれそれ一部の学部のみ)が、今後早慶・GMARCH・関関同立などの学校を中心に種類を増やしていく方針を明らかにしている。
- 赤本・青本との差別化のためか、既存の過去問集と大きく異なっている点が多い。
- カラー印刷で色を多用した紙面構成、コピーしやすいB5版印刷、記述解答用紙が巻末に付いている、など。
- かなりカラフルなので若干目がチカチカする。ここで好みが分かれるかもしれない。
- 全体的に赤本よりも解答・解説が詳細で質も良いが、収録分量が過去3年分とやや少なめなのが欠点。
- 正攻法と時間短縮用の解法を両方載せたり、大問ごとの難易度や時間配分の目安を掲載しているなど、解説はかなり懇切丁寧である。
- 過去問解説の皮を被りつつも一般の受験参考書のような雰囲気がある。
- 執筆は駿台・河合塾・東進・代ゼミの講師などが担当している。駿台からは関東の講師が多く参加している。
- 執筆している駿台講師は高谷唯人&;先生、鵜飼恵太&;先生、今井愛子&;先生、東大の青本を執筆している廣木俊昭&;先生など多数。