河合塾 のバックアップ(No.5)


河合塾(かわいじゅく)は、日本の大手予備校である。駿台予備学校、代々木ゼミナールと並んで「三大予備校」と呼ばれる。
URL:https://www.kawai-juku.ac.jp

概要 Edit

  • 前身は、英文学者・河合逸治が1933年に名古屋で開設した私塾「河合英学塾」。
    • 1937年に「河合塾」と改称、1942年に各種学校「河合高等補習学校」と改称した。
  • 1944年からの戦時下における廃校期間を挟んで、1947年に私塾「河合塾」として再興。
    • 1948年、愛知県から各種学校の認可を受けて「河合高等補習学校」と改称。
    • 1955年、愛知県から学校法人河合塾の設立認可。

特徴 Edit

  • 「学者が大学受験の為の英語を生徒に教える」と言う点で見れば、駿台と河合塾のルーツは極めて似ている。
  • キャッチコピーは「すべては一人ひとりの生徒のために」。
  • 駿台がライバル視する数少ない予備校。
    • 授業中に河合塾を批判する講師も少なくない(某代ゼミほどボロクソに言う講師はあまりいないが)。他校批判は生徒の笑いを取りやすいからだろうか。
    • 竹岡広信師「駿台予備学校!学校だよね!?河合塾!塾だよね!?代々木ゼミナール!もう訳がわからんね!!」
  • 駿台をライバル視している塾(予備校)。
  • 名古屋を本拠地に駿台と長年、仁義なき戦いを繰り広げている。
  • 元々は名古屋のローカル英語塾。
  • キャッチコピーは「すべては一人ひとりの生徒のために」。
  • 駿台がライバル視する数少ない予備校。
    • 授業中に河合塾を批判する講師も少なくない(某代ゼミほどボロクソに言う講師はあまりいないが)。他校批判は生徒の笑いを取りやすいからだろうか。
    • 竹岡広信師「駿台予備学校!学校だよね!?河合塾!塾だよね!?代々木ゼミナール!もう訳がわからんね!!」
  • 駿台のキャッチコピー「第一志望は、ゆずれない。」に対し、こちらはこれと言って決まったキャッチコピーは無い。
    • 「ひとつ上が見えてくる 河合塾」が一時的に流行ったことがある。
    • センター試験翌日の新聞に載る、「自分の夢まで、自己採点しないでください」が最近だと有名か。
      • なかなか良い言葉である。実情は知らないが。
  • 本拠地は名古屋にある。
    • 元々の本拠地は、名駅校や名古屋校ではなく千種校。
    • 2021年春、名駅キャンパス名駅校と名駅キャンパス名古屋校は統合され、新たに“名駅校”として開校する。
  • 河合塾の東京進出(駒場校開校)が「予備校戦争」の発端といわれる。
    • 後の三大予備校の間に限って言えば、当初は(少なくとも表面的には)さほど厳しい空気が流れていたわけではなかった。*1
  • 現在では全国に多数の校舎を展開している。
    • ローカル予備校に過ぎなかった河合塾が全国進出を果たせたのは、外資系商社や証券会社など、外部から教育の門外漢である若いビジネスマンを積極的にヘッドハントした*2ことによる。
    • 提携予備校やグループ会社の河合塾マナビス、河合塾ライセンススクールなどを合わせると、それはそれはとんでもない数に…
  • 札幌では地元の老舗予備校・札幌予備学院を吸収、仙台では地元の老舗予備校・文理予備校と提携した。
    • 現在でも仙台校は別法人運営である(文理予備校は1991年に河合塾文理に、2006年には河合塾仙台校に改称し、現在に至る)。
  • 駿台講師の中には、授業中に河合塾を貶す先生も一定数いる。
    • 現役時に河合に通って浪人して駿台に通っている駿台生の中には、河合塾の内情を何も知らずに非難している駿台の講師をあまり快く思っていないことが多い。
  • 駿台の講師やクラス担任はよくここの予備校を「K塾」と呼ぶ
    • ただし、化学科の山本心也先生はpretty塾(←かわい(い)塾)と呼ぶ。
  • 某武田塾(笑)からは「良い高校」と評価されている。
  • 机が一人一人独立した学校机で、「机の河合」の異名を持つ。
    • 椅子も駿台のものよりは座り心地が良く疲れにくい。
  • テキスト編集や模擬試験製作の会議は、四大予備校の中で最も念入りに行われていると思われる。
    • 悪く言えば、テキストも模試も無難ではあるがあまり個性がない。
    • とはいえ、その分どんな人でも取り組みやすいものになっている。
      • そのため、平均して全体的な質はとても良く、駿台でも河合塾のテキストの丁寧さを賞賛される講師は少なくない。
  • 浪人生は土曜日にある特別講座などで解いた問題を担当講師本人が添削してくれ、普段でも添削を頼めば講師本人に添削して頂ける。勿論タダ。
  • 運動会があったりして、比較的学生同士の仲が良い。
    • サッカー部があるらしい。
  • 本拠地は名古屋で、名古屋駅前は本当に河合塾だらけである。(が、河合塾の名古屋全体の進学実績と、駿台名古屋校単体の進学実績がほぼ同じであるとかないとか・・・。)
    • 近鉄名古屋駅は駿台名古屋校に一番近い中央改札口とホームの間のコンコースにも河合塾のポスターが貼ってある。近鉄で名古屋校に通っている駿台生は毎日これを見て通わなければならない。少し嫌がらせに近い。
    • 因みに最近は何故か緑地公園駅(江坂・なかもず方面のホームのエスカレーター)にも河合塾大阪校の広告がある。
      • 河合塾のテキストハンパないって!」
    • お返しと言わんばかりに、河合塾大阪校の最寄り駅である御堂筋線中津駅にはデカデカと駿台の広告が張り出されている。
    • 2018年度から神戸三宮校(これまでは現役専門だった)がリニューアル開校するため、阪急神戸三宮駅などは河合塾開校の広告で溢れている。
    • 河合塾津田沼校は駿台津田沼校のすぐ近くにある。ケンカを売りに行ってるのであろう
  • かつて、運動会の後に有名講師Mに煽動され、Yゼミ名古屋校を襲撃し、地方新聞沙汰になったことがある。
  • 共通一次試験開始と、当時、名古屋のローカル予備校に過ぎなかった河合塾の東京進出(駒場校)が、予備校戦争の端緒となった。
    • 進出当初は一橋学院と提携しており、コースもすみ分けされていた。
  • 1984年に大阪校が開校した。
  • 2020年春、大阪市北区豊崎の大阪北キャンパスに大阪校がリニューアル開校、東大・京大・医進館が新規開校する。
  • 駿台のEXクラスと双璧をなすと言われるエクシードコースが設置されている。
    • 特別ゼミが行われるなど、生徒への対応が手厚いとされる河合塾の中でもさらに手厚い。
    • 駿台のEXコースに在籍したものの2浪した人でここに通うという人は多い。
  • 東進衛星予備校に対抗した河合塾マナビス」という映像授業にも力を入れている。
    • ちなみに河合塾河合塾マナビスは別々の会社で業務提携という形を取っている。
  • 河合塾KALS」という大学生・社会人向けの大学院入試・医学部学士編入・大学編入対策スクールも運営している。
  • ちなみに関東地区、近畿地区、その他の地域でそれぞれwikiが存在する。
  • 河合塾wikiは当wikiに対抗意識があるらしく、河合塾講師自らツイッターで河合塾wikiの編集を呼びかけている。

授業 Edit

  • 授業時間が90分であることが駿台との最大の違い。
    • 実際の入試や大学の講義は80分~180分が殆どなので、日頃から長時間集中に慣れておきたい人は河合塾にすれば良いし、学校のように50分が良かったり、90分は集中力がもたないと思ったら駿台で良いだろう。
      • もっとも駿台が50分を1コマにしているのは脳科学的に1時間以上集中力は持たないことが示されているためである。
    • ただ大学の講義では(特に教養課程)1コマを90分以上に取っている所が多く、駿台に行く人も大学入学後のことも見据えて90分以上耐えられる集中力を持ち合わせておく方が良い。
  • 90分授業ゆえ、途中で雑談を挟む講師が多い。
  • 駿台と授業時間が違うので、駿台兼任の講師の中には駿台とはやや授業スタイルを変える講師もいる。
  • 前期・後期をそれぞれ基礎シリーズ・完成シリーズと呼ぶ。
  • 授業プリントの配布は駿台より自由である(代々木ゼミナールは禁止)。
    • ただ、経費削減のため、わら半紙が使われていたりする。
  • 教科にもよるが、駿台とは基本的に異なる方針を取ることがある。
    • 例えば、英語科(タケオ科を除く)では、駿台英語科は『英語構文S』や『英文読解S』のように全訳を勧めるが、河合塾では「構文を取って、全訳することを勧めるなんて、英語を学んだ人間の思考とは思えない」などと評されることがある。(無論、駿台にもそう考えている講師はいらっしゃる)
    • どちらが正しい、とは一概には言えない。各々の講師が自分なりに勉強を進めていった結果行き着いた考えである。

テキスト Edit

  • 癖のないオーソドックスなテキストが多い。
    • 駿台は意外と編集担当講師の癖が出て、他講師が批判したり全くテキストを使わなかったりする。
  • 解説編のテキストやサブテキストはよくまとまっている。
  • 塾生はテキストを塾生にしか通じない略称で呼ぶので、塾外生が聞くと少しイラッとする

講座 Edit

  • 講習会でオリジナル講座はほとんどない。
    • 担当講師がテキスト編者でもある講座は実質、オリジナル講座となることもある。
    • 代々木ゼミナールから移籍された数学科の諸橋実先生*3は別格扱いで、講習会でもオリジナル講座を持っていた。
  • 1987年度に代々木ゼミナールから移籍した古藤晃先生、芦川進一先生の提唱で「公開単科ゼミ」が設置された。
    • それに対抗して駿台も『特設単科講座』を設置したとされる。
      • されていたが、それ以前から駿台にも単科講座は存在しており、俗説である。
    • 大阪校では、かつてレギュラー(大学受験科)の選択授業の一部が公開単科ゼミとして塾外生でも受講できた。
  • 伝統的に高校生対象の「高校グリーンコース」に力を入れている。
    • 駿台の「エクストラ講座」は、当時の数学科の人気講師・奥田猛氏が開講した「エンリッチ講座」(現・ハイパー講座)に対抗して設置されたとも言われている。
  • かつて、駿台の現代文・地理が弱点と言われていた時代は、関西駿台生も河合塾講習東大現代文』(大川邦夫先生)、『東大地理』(岡本耕平先生)などを受講して自主的に弱点を補っていた。
    • 同様に生物も弱点と言われていたが、関西地区は河合も代ゼミも生物はイマイチであった。

講師 Edit

  • 1973年の秋、全共闘の元活動家を講師として意識的に採用し始め*4代々木ゼミナールとともに、いわゆる「名物講師」による「予備校文化」の礎を築いた。
  • 基本的に講師の質、知名度は(一部を除き)駿台に比べるとやや劣る。
    • しかし、どの教科にも満遍なく実力のある講師が揃っており、駿台よりもハズレ講師やアタリ講師の差が少ない印象。「スタンダードに良い≒クセが少ない」というのもなかなか重要な要素である。
    • 左翼的風潮も似ている。
  • 性同一性障害をカミングアウトしたしぎょういつみ氏をはじめとして、髪型、服装など講師の外見は最も自由である。駿台もかなり自由な部類ではあるが。
  • 地味な講師が多く、近畿地区からは、奥田猛氏(河合塾→東進→ena)を除いて、全国区になった講師はいない。
    • 中部地区からであれば、予備校界でもレアな地学と地理の二刀流ができる中井隆顕先生がいる(高校数学と高校理科の教員免許をお持ちである)。
    • また、東進移籍後全国区になった志田晶先生は駿台→河合塾中部地区からの引き抜きである。
    • 実況中継で有名になった世界史の青木裕司先生(元・水城学園)は福岡校である。
  • 「ネプリーグ」でお馴染みの、地理のパクリ疑惑のある東進の村瀬哲史先生は、河合塾大阪校→東進→学研グループ→東進で、全国区ではある。
  • 全国区ではないものの、近畿地区化学科には、重鎮大西正浩先生がいる。
  • 近畿地区には、関西で石川正明師と人気を二分する大西正浩先生がいらっしゃる。
    • 東進兼任で鎌田真彰師の後任として東大特進化学を担当している大西哲男先生、元・代々木ゼミナールの人気講師・大西憲昇先生、超プレミアム本『最短コース 化学』(高木書店)で有名な大西一郎先生(元・近畿予備校)とは別人である。

兼任講師(駿台) Edit

  • 西村明先生、松本紀美子先生、山岸泰道先生、池谷哲先生、津田勇一先生、中井照美先生など、駿台と掛け持ちするスパイ講師もいる。

講師 Edit

現・駿台 Edit

  • 雲孝夫(元兼任)、渡辺幹雄、宇野仙

他予備校 Edit

  • 斎藤慶介(化学、中部地区)
    • 代々木ゼミナールを経て、進学塾ビッグバン~うめだ理数研セミナー(旧・理数研セミナー梅田校)。
  • 長井敏弘(数学、広島校
  • 田部眞哉(生物、元・研数学館)
    • 1997年度に東進に引き抜かれた。
  • 志田晶(数学科、中部地区、元・駿台名古屋校、現・東進)

引退 Edit

  • かつては、元ENAの奥田猛先生、1984年大学共通一次試験現代国語を的中させた牧野剛先生、東大現代文を的中させた大川邦夫先生、東大地理の第一人者、権田雅幸先生などがいた。

模擬試験 Edit

  • 1972年に「全国進学情報センター」設立して、全国統一模試(全統模試)開始。
  • 主に「全統模試」と「大学別入試オープン」を実施している。

 三上敦史(2013)「河合塾による『全統模試』の創設―模試を通した新しい情報戦略の展開―」, 教育科学編『愛知教育大学研究報告』 (62), pp.131-137, 2013-03-01, 愛知教育大学.

沿革 Edit

  • 1965年度は、通常は塾生のみを対象に実施しており、「河合塾公開模擬試験」(河合塾模試)と称し、年に2回だけ公開していた。
    • 年7回の必須模試のうち、第5回は旺文社全国模試で、第3回、第6回が公開模試。第6回は代々木ゼミナール他、3高校と共催。
  • 1966年度に、全ての回を公開模試としたうえ、東京の有力予備校3校(一橋学院、駿台高等予備校?(当時)、代々木ゼミナール)との共催模試を各1回で計3回、全国学生文化厚生団体連合(学文連)の「名大学力コンクール」を3回採用して組み込んだ。
    • 駿台高等予備校?駿台模試とは、1966年度から1969年度まで提携していた。
  • 1967年度からは、「東大学力コンクール」「京大学力コンクール」も採用。
    また、一橋学院との共催模試を発展的に解消し、全国9予備校で共催する「全国私大模試」(別名「早慶模試」)を創設した。
  • 1969年度からは、河合塾模試を「大学入試中部統一模擬試験」(中部模試)と改称した。
  • 1970年度に、全国私大模試を共催してきた予備校のうち一橋学院・関西文理学院・コロンビア予備校を選び、中部模試を実質的に全国展開させる形で、「大学入試連合模擬試験」(連合模試)を創設した。
  • 1972年3月、全国7予備校と図って「全国進学情報センター」(全進)を設置し、連合模試を改称した「大学入試全国統一模擬試験」(全統模試)を実施した。

特徴 Edit

  • 母集団が大きい。
    • 駿台模試に比べて超優秀層の受験者は少なく、医学部志望者からは判定を当てにされていない。
  • よく練られた癖の少ない出題が多い。
  • 採点は比較的丁寧である。

全統模試 Edit

  • 正式名称は「大学入試全国統一模擬試験」(沿革参照)。
  • センター試験対策用の全統マーク模試(センター試験プレテストを含む)、2次&私大対策用の全統記述模試などがある。
  • 全統マーク模試(2020年2月以降は「全統共通テスト模試」)と全統記述模試は、全統模試の2枚看板であり、毎年多くの受験生を集めている。

入試オープン Edit

  • 1974年、駒場校の開校を前にして、日本初の(本格的な)特定大学模試(とされる)「東大入試オープン」を実施。
    • 実際は、1968年に大学紛争で消滅した学生団体主催の「東大(全国)学力コンクール」(東京大学学生文化指導会主催)などがあり、河合塾も1966年から名大コンクール、1967年から東大コンクール・京大コンクールを採用していた。*5
  • 1994年度からZ会と業務提携し、東大即応オープン、京大即応オープンなどを共催していた(1994~2018年度)。
    • なんと2018年8月に、Z会が駿台予備学校と2019年度から提携することを発表。河合塾との提携は解消してしまったようである。
      • 「でも、河合塾もZ会との提携やめるらしいし、いろいろ大人の事情があるんだね」(森下師談)

 三上敦史(2014)「河合塾の東京進出―「東大入試オープン」と駒場校の創設
―」, 教育科学編『北海道教育大学紀要』64(2), pp.247-259, 2014-02.

出版部門 Edit

 河合出版(元・進学研究社)という出版部門がある。

  • 1974年 - 出版事業開始。
  • 1983年 - 「株式会社河合塾進学研究社」設立。
  • 1989年 - 「株式会社河合出版」設立。
  • 学習参考書出版部として「河合出版」(旧・進学研究社)を運営している。
  • 総じて書籍のクオリティは高く、解説の丁寧さに定評がある。
    • とりわけ数学、現代文、物理の問題集、センター試験過去問集(センター試験過去問レビュー)*1は高品質で、駿台講師の中でも評価されている書籍もあるほど。
    • いわゆる紫本もここが出版している。
  • 反面、参考書系の書籍の評価は他社のものに一歩譲るか(要出典)。
  • 駿台文庫のような高度なアカデミック性や玄学趣味はあまりない。
  • 大学入試センター試験(大学入学共通テスト)の過去問集である過去問レビューと全統マーク模試の過去問等が掲載されたマーク式総合問題集(通称「黒本」)と特定大入試オープン過去問集である入試攻略問題集(通称「紫本」)は、教学社の「赤本」、駿台文庫の「青本」、代々木ライブラリー(日本入試センター)の「白本」、Z会またはナガセ(東進ブックス)の「緑本」と並びよく知られている。
    • センターの過去問集(黒本)に関しても駿台より評判が良い。
    • 過去問」の項に『入試攻略問題集』についても詳しい記述があったが、何者か(荒らしか無能編集者?)によって削除されている。
  • かつては、駿台文庫から出る参考書のような学術書に近い書籍(「理系 化学精説」,「日本史精説」「世界史要説」など)も多く出版されていたが、2010年代ではその様な内容の本は「理論物理への道標」や「医学部進学のための特別講座 医学・医療概説」程度に留まっている。
  • かつては、『新英語構文282』や、『理系の化学』に対抗して出版された『理系 化学精説』など、駿台講師も推薦する参考書があり、駿台生にも人気があった。
    • 今でも『物理教室』や『名問の森』を勧める駿台講師もいる。

河合塾が嫌いな駿台講師陣の発言集 Edit

  • 竹岡広信先生:「関係『代名詞』!代名詞だよね?駿台予備『学校』!学校だよね?河合『塾』!所詮塾だよね?東進ハイスクール?株式会社だよね?代々木『ゼミナール』!もう意味分からんね?」「(授業中廊下で騒いでいる生徒に)授業中は静かにしましょうここは河合塾ではありません」「『(冬のセンター英語』で)なんで40%も間違ってる人がいるの?竹岡の授業を妨害しにきた河合塾の回し者か!」
  • 箕輪浩嗣先生:「みんなが駿台を選んでくれたのは河合に幻滅してるからですよねー!?」
  • 瀬古啓希先生:(最前列の生徒がペンケースを落とし中身を散乱させてしまう。その生徒は河合塾が配布してるミニ消しを持っていた。それを見て・・・)「ペンケースが落ちたのってこのミニ消しのせいじゃないですかね?配ってくれるのは有難いけども(笑)」
  • 田中暢夫先生:(名古屋校でのコメント。名古屋駅前の河合塾は名古屋駅を隔てて駿台の反対側に建っている)「河合は駿台側のホームにも広告出さないと塾生来ませんからね。駿台はそんなみみっちいとこじゃないですけども。」
  • 植葉大先生:(福岡校でのコメント)「河合塾福岡校は、窓ガラスしか特徴がありませんからね」
  • 小泉徹先生「俺はかつて河合の講習にウチ(駿台)所属のインフル患者を送り込もうとした事がある!!」
  • 二宮加美先生:(敬語の並び順で)「K(謙譲語)S(尊敬語)T(丁寧語)で河合(K)最(S)低(T)です。」
    • みえトリオの先生方は河合→駿台→東進であることと比較すると師の河合嫌いが際立つ。
  • 三森司先生:「場合分けをしない誤魔化しの解答をして、1つ間違えたら0点になる。そんな答案は是非とも河合塾がやれば良いんだよ。」
    • なお、師は河合塾の元同僚が書いた河合出版から出ている本を、数学の参考書でほぼ唯一勧めることもある。嫌いというほどではないのかもしれない。




*1 三上敦史(2014)「河合塾の東京進出―「東大入試オープン」と駒場校の創設―」, 教育科学編『北海道教育大学紀要』64(2), p.257, 2014-02.
*2 三上敦史(2013)「河合塾による『全統模試』の創設―模試を通した新しい情報戦略の展開―」, 教育科学編『愛知教育大学研究報告』 (62), p.132, 2013-03-01, 愛知教育大学.
*3 代々木ゼミナール講師河合塾には1987-2016年度在職。2018年逝去。
*4 三上敦史(2014)「河合塾の東京進出―「東大入試オープン」と駒場校の創設―」, 教育科学編『北海道教育大学紀要』64(2), p.252, 2014-02.
*5 全国型予備校が形成される以前の時期において、全国の主要な国立大学の学生団体が結成した全国組織「全国学生文化厚生団体連合」(学文連)が高等学校や受験生に受験情報を提供していた。「東大学力コンクール」を実施した東京大学学生文化指導会、「京大学力コンクール」を実施した京都大学学生親学会など、模擬試験を中心とし、他に出版事業や講習会・通信添削など関連する事業を行っていたサークルで、一時は全国の有力大学に存在したが、1970年3月、大学紛争の高まりの中、受験戦争を煽り、受験生を相手に金もうけをすることを自己批判して学文連の構成団体は一斉に解散し、学力コンクールは消滅した。